林テレンプ SHADE RACINGは、6月2日(土)~3日(日)富士スピードウェイ(静岡県)で行われたスーパー耐久シリーズ第3戦「富士SUPER TEC24時間レース」に出場し、2位表彰台を獲得した。
5月31日(木)
公式練習日となったこの日、雨予報であったが、路面を完全に濡らすほどの雨は降らず、午前と午後に90分ずつと、夜間走行を行った。午前は、セットアップを中心に平中 選手→吉田 選手→HIRO 選手と繋ぎ、26周を走行。午後は、レースに向けたロングランを中心に、午前と同じローテーションで合計34周走行。1'59.662でクラス4位となった。ライバル陣も24時間を見据えたタイムで走行を重ねており、どのチームが上位に食い込むか、読めない状況となった。そして、この日最後の走行となる、夜間走行では、吉田 選手が14周を走行し、2'02.968のタイム。また、HIRO 選手も2周の習熟走行を行った。
ピットインするマシン
路面温度をチェックする河井
6月1日(金)
予選日のこの日は、各ドライバー15分ずつの時間で12:00に開始された。まずはAドライバー予選、平中 選手が1'57.946のタイムで4位、続いてBドライバー予選でHIRO 選手は1'59.491で10位。スーパー耐久の予選はABドライバーの合計タイムで算出されるため、クラス5位となった。Cドライバー予選は予選結果には反映されないものの、マシンのバランスチェックを行い、その後レースに向けたピット練習をメカニックが行った。
予選に挑んでいく
予選アタック中のマシン
予選を見守る竹内
マシンのフィードバックをする吉田 選手と平中 選手
決勝に向けて、作戦会議を行うスタッフ
ピット練習を行うメカニック
6月2日(土)~3日(日)
遂に迎えた決勝日、昨日までSUPER GTテストを行っていた国本 選手がこの日から合流、朝のウォームアップ走行に出走した。その後、HIRO 選手も走行を行い、2'00.690でクラストップタイムでウォームアップ走行を終えた。
マシンに乗り込む国本 選手
吉田 選手、平中 選手にマシンのフィーリングを伝える
そして、いよいよ決勝レース、この日も従業員が駆けつけ、ビッグイベントのスタートを見守った。
従業員応援団と記念撮影
スタートドライバーはHIRO 選手
HIRO 選手は、スプリントレースのような展開となったファーストスティントを着実に走行し、平中 選手に交代。平中 選手は2位まで順位を上げ、吉田 選手へ。吉田 選手も安定感のある走りで順位を守り、国本 選手へとバトンを繋いだ。7時間を経過した時点で2位につけた。
HIRO 選手から平中 選手へのドライバーチェンジ
8:15 花火がサーキットを彩る
深夜でも作業に取り掛かるメカニック
長丁場の戦いで疲れ果てるメカニック
国本 選手からバトンを受け取った平中 選手は、このスティントでも抜群の安定感でトップを猛追。しかし、ピット作業で時間が掛かってしまい、順位を落としてしまう。バトンを受け取った吉田 選手は、落とした順位を着実に上げていくが、赤旗でレース中断となる。しかし、我々に影響は無く、3位で国本 選手に繋いだ。さらに国本 選手は好タイムを重ね、規則で定められた、8分間のメンテナンスタイムをこなすためにピットイン。ブレーキパッド・オイル・タイヤ交換、給油、そして平中 選手と交代しピットアウトした。
過酷な夜間走行を重ねるマシン
メンテナンスタイムで作業を行うメカニック
平中 選手のセッションでは夜明けが訪れ、外からマシンも視認しやすくなった。快調に走行を重ねているその時、トップを走るマシンから煙が出てピットイン。遂にSHADE RACINGはトップに躍り出た。そして、ファーストスティント以来の走行となるHIRO 選手に交代。2位のマシンが早いペースで追い上げてくるも、トップを死守し、2度目のメンテナンスタイムをこなし、吉田 選手へとバトンを繋いだ。
国本 選手がピットイン
確認事項を共有するメカニック
吉田 選手も首位をキープしたまま、後続を2周遅れにまで、後続を離すことに成功。国本 選手に交代し、更に後続を突き放しにかかるが、ここで、メンテナンスタイムの作業時間不足が発覚し、2度のペナルティストップを受ける事に。トップのまま戦列に復帰はできたものの、後続とのギャップが大幅に縮んでしまった。そしてピットイン直前に、このレース2度目の赤旗中断となった。解除後、ピットインを行い、最後のドライバーとなる平中 選手に交代。
最後の走行に挑む平中 選手
メカニックは、完璧なピットワークを見せた
平中 選手はこれまでで最長の2時間半を走り、トップをキープしたまま、残り約40分のタイミングで最後の給油でピットイン。完璧なピットワークを見せたものの2位走行中のマシンに僅か5秒差で逆転を許してしまう。ピット内でスタッフ全員が固唾を飲んで見守る中、平中 選手がファステストに近いラップタイムで追い上げを見せるも、相手も応戦。最後は逃げ切られ、2位となった。
固唾を飲んで見守るスタッフ
そして、24時間を走りきり、ゴールを迎えた
悔しい結果となるも、参戦2戦目、従業員を中心に固められたチームで、過酷な24時間レースを表彰台フィニッシュで飾った事は、快挙ともいえる結果となった。
次戦は7月のオートポリスラウンドをスキップし、9月22日(土)~23日(日)に開催されるピレリスーパー耐久シリーズ第5戦ツインリンクもてぎ(栃木県)5時間レースに挑む。少しインタバールがあるが、その間に、今回の課題を克服し、激戦のST-4クラスで優勝を狙う。
情報参照先
- スーパー耐久ホームページ:https://supertaikyu.com/
- スーパー耐久TV:https://www.youtube.com/channel/UC8sfQKfk_4_JePSHSupvT4w/videos