SHADE RACING

【S耐】 Round7
富士スピードウェイ(ST-4 ⁄ GR86)
4時間レース
最終戦を優勝で飾るもシリーズは惜しくも2位

SHADE RACINGは、11月16日(土)~17日(日)富士スピードウェイで行われました「ENEOS スーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE 第7戦 S耐ファイナル富士」に参戦し、884号車は見事に最終戦を優勝で飾るも、2024シーズンはシリーズを惜しくも2位で終えました。

11月13日(水)~15日(金)

最終戦となった富士はホームコースでもあり、第2戦の富士24h大会でも優勝している縁起の良いコース。シリーズ中盤戦より表彰台から遠ざかっていた884号車は、何としても優勝を飾り、シリーズチャンピオンの可能性に繋げたいところ。13日の水曜日から終日、影山がステアリングを握り、ブレーキテストを中心に走行を開始します。前回の岡山戦でブレーキング時のコントロール性に課題が見つかり、チームは事前に複数パターンのブレーキのテストメニューを準備します。テストを重ねた結果、走行後の影山からも「ブレーキのコントロール性が格段に上がり、決勝レースの長い時間でも安定してブレーキングができる」とコメント。初日から好調な走り出しとなりました。14日午前からは山田も加わり、決勝用セットを煮詰めます。午後からは天候が悪化し雨が降り出しますが、メカニックの迅速な作業で雨用セットへ変更、鶴田もステアリングを握り、雨での走行データを蓄積していきます。15日も天候は雨となりますが、予選と決勝の天候は晴れ予報の為、午前は晴れのセットアップを行いましたが、午後は濃霧で走行中止となりました。

SHADE RACING 884号車 GR86
走行中のSHADE RACING 884号車 GR86

11月16日(土)予選

気温16度、路面温度16度の曇り空の中、9:20からフリー走行を開始します。前日からのセットアップを影山、国本の順で確認します。マシンバランスは良好で予選に向け準備は万全となりました。13:20からAドライバー予選がスタート。Aドライバーを担当する影山は今週末自己ベストとなる1’57.180を記録し、3位で走行を終えますが、ペナルティの裁定があり、採用されたタイムは1’57.995となり、6位で終了します。続くBドライバー予選を担当する国本も今週末自己ベスト1’56.896を記録、7位で走行を終えます。走行後の国本は「午前中に比べ、路面のコンディション変化により、マシンバランスが悪くなってしまい、マシンをコントロールすることが難しかった」とコメントし、悔しい表情を見せていました。A+Bドライバーの総合タイムは3’54.891となり、決勝レースは6位からのスタートとなりました。その後のCドライバー予選は山田、Dドライバー予選は鶴田が担当し、決勝用セットの最終チェックを行いました。

11月17日(日)決勝

気温22度、路面温度30度の快晴の中、12:30に4時間の決勝レースがスタートします。スタート担当の影山は序盤からペース良く周回を重ねますが、少しずつ曲がりにくくなってくるマシンを巧みに操り、6番手から4番手まで順位を上げます。ルーティンでのピットタイミングが間近に迫ろうとしていた矢先に他車によるクラッシュが発生。セーフティーカーが導入されます。チームはこのタイミングを利用してピットインし、タイヤ交換と給油を行い、ドライバーを鶴田へ交替します。しかし、交替直後にクラッシュの影響によるコース修復(ガードレール交換)の為、赤旗中断となります。

走行中のSHADE RACING 884号車 GR86
走行中のSHADE RACING 884号車 GR86

この時点でレースの残り時間は約半分の2時間となり、チームは今後のレースを想定し、戦略を練り直します。レース再開後すぐにピットインを指示します。ハイペースでの追い上げを狙い、山田へドライバー交替し、給油も済ませます。狙い通り、山田はハイペースで走行を重ね、前車との差を詰めていきます。山田に交替して45分ほど経過した直後に再び他車によるクラッシュが発生、2回目の赤旗中断となります。この時の他車クラッシュは山田の目の前で発生しましたが、山田は冷静に対処し、マシンにダメージもなく事なきを得ました。この赤旗中断でもレースの時間は刻一刻と経過していきます。大会事務局は短くなったレース残り時間を鑑み、Aドライバーの走行義務時間※1の撤廃とドライバーの交替義務※2を3回から2回に変更する裁定を下します。残り時間35分のところでレースは再開しますが、この裁定により、884号車はすでに2回のドライバー交替を終えており、ピットインを行わなくても燃料が持つ計算となります。他車は残り1回のドライバー交替を残しており、ピットに入り交替作業を実施、その間に山田はクラストップに立ち、尚もハイペースを維持したままフィニッシュし、見事最終戦を優勝で終えることができましたが、このレースでの他車の成績により、シリーズランキングは惜しくも2位という結果となりました。

※1・・・. Aドライバー走行義務時間とはAドライバーは毎戦必ず最低走行時間が義務付けられている。今回のレースは赤旗中断により、走行義務時間が撤廃となった。

※2・・・. ドライバーの交替義務とは毎戦必ず交替義務回数が決められている。今回のレースでは当初3回の交替義務が2回の交替義務へ変更された。

走行中のSHADE RACING 884号車 GR86
影山 正彦 選手/国本 雄資 選手/山田 真之亮 選手/鶴田 哲平 選手
影山 正彦 選手/国本 雄資 選手/山田 真之亮 選手/鶴田 哲平 選手

影山 正彦(左)

シーズンフル参戦2年目となり、Aドライバー規定によるペナルティもなくなった今シーズンは第2戦富士24hの優勝からは中々表彰台に上がれず、苦しいレースが続きましたが、最終戦富士ではようやく優勝でき、良い形でシーズンを終える事ができました。来年こそはシリーズチャンピオンを取るべく、戦います。1年間沢山の応援ありがとうございました。

国本 雄資(左から2人目)

1年間ご声援ありがとうございました。シリーズランキングは惜しくも2位ととても悔しいですが、富士24hの885号車とのダブル初優勝や最終戦富士も優勝で終える事ができ、来シーズンはシリーズチャンピオン奪還に向け、強いSHADE RACINGになる様に戦いますので、引き続き、応援よろしくお願いします。

山田 真之亮(右から2人目)

最終戦の富士はアクシデントにより、2回の赤旗中断となりましたが、チームと相談しながら、先手で行動に移した事でチャンスを掴み、優勝する事ができたと思います。今シーズンは2回の優勝のみでしたが、来シーズンは全戦表彰台に上がり、強いレースができる様に頑張りますので、応援よろしくお願いします。1年間ご声援ありがとうございました。

鶴田 哲平(右)

シリーズチャンピオンには惜しくも届きませんでしたが、皆様からの沢山の応援によって富士24hでのチーム初優勝や常にチャンピオン争いをする事ができました。沢山の応援本当にありがとうございました。

今後の参戦

皆様のお陰をもちまして無事に最終戦を終えることができました。スーパー耐久参戦7年目の今シーズンは第2戦富士24hで念願の初優勝を飾る事ができましたが、シリーズランキングは惜しくも2位となりました、来シーズンは再び強いSHADE RACINGとして戦えるよう、参戦に向けて準備を進めてまいりますので、今後ともご声援のほど、よろしくお願い申し上げます。

情報参照先

  • SHADE RACING 公式webサイト:https://www.shade-racing.com/
  • SHADE RACING 公式Instagram:https://www.instagram.com/shaderacing_official/?hl=ja
  • SHADE RACING 公式Twitter:https://mobile.twitter.com/ShaderacingO
  • SHADE RACING 公式YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCnpsV6R3gTBDm2hdLJm2DFQ
  • スーパー耐久ホームページ:https://supertaikyu.com/
  • スーパー耐久TV:https://www.youtube.com/channel/UC8sfQKfk_4_JePSHSupvT4w

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