SHADE RACINGは、11月16日(土)~17日(日)富士スピードウェイで行われました「ENEOS スーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE 第7戦 S耐ファイナル富士」に参戦し、885号車は最終戦を6位で完走し、シリーズは4位から逆転の2位で2024シーズンを終えました。
11月13日(水)~15日(金)
最終戦の舞台はホームコースの富士。885号車は第2戦の富士24h大会で優勝を飾っており、なんとしても上位入賞を狙うべく、13日は清水から走行を開始します。事前に富士を想定した仕様のマシンバランスを確認しながら、決勝で使用するブレーキの焼き入れ作業を行います。しかし、走り出し直後からマシンが真っすぐ走らない不具合が発生しましたが、メカニックの迅速な作業で修復を行い、事なきを得ます。14日からはHIRO、平中も加わり、足回りを中心としたセットアップを行います。午後は雨の中で走行を行い、雨足が次第に強くなったため走行を終えます。15日も朝から小雨が降る天候となりましたが、午前は晴れの前提のセットアップを行い、午後は濃霧で走行中止となりました。走行を終えた清水からは「初日に比べ、マシンバランスは良好でドライビングし易くなった」とのコメントがあり、予選に向けて期待が持たれます。
11月16日(土)予選
気温16度、路面温度16度で曇り空の中、9:20からフリー走行を開始します。走りだしは平中が担当し、前日までのセットアップを確認します。その後、HIROへ交替を行いますが、他車との接触で右後部分を損傷してしまいます。幸いHIROと他車ドライバー共に怪我はなく、予選までの限られた時間の中、急ピッチでメカニックがマシンの修復を行います。そして、13:20からAドライバー予選がスタート。Aドライバー担当のHIROは今週末自己ベストとなる1’48.276を記録し、8位で終了します。続くBドライバー予選を担当する平中も今週末自己ベスト1’47.082で5位の結果。A+Bドライバーの総合タイムは3’35.358で、決勝は4位からスタートとなりました。Cドライバー予選担当の清水は決勝レースを見据えた給油量で決勝用セットの最終確認を行い、予選を終えました。
11月17日(日)決勝
快晴に恵まれた決勝日は気温22度、路面温度30度、32,200人の観衆が見守る中、12:30に4時間の決勝レースがスタートします。スタート担当の清水は落ち着いた走りで順位を死守しながら周回を重ねますが、前日の接触により885号車はドライブスルーペナルティー※1が科されることになりました。清水は早々にペナルティを消化します。その後、ルーティンでのピットタイミングが間近に迫ろうとしていた矢先に他車によるクラッシュが発生。セーフティーカーが導入されます。チームはこのタイミングを利用してピットインし、給油とドライバー交替を行い、HIROへバトンを渡します。しかし、交替直後にクラッシュの影響によるコース修復(ガードレール交換)の為、赤旗中断となります。
この時点でレースの残り時間は約半分の2時間となり、チームは今後のレースを想定し、戦略を練り直します。レース再開後、HIROはペース良く走行を重ね、ピットイン。清水へドライバー交替とタイヤ交換、給油を行いバトンを繋ぎます。清水へ交替後、3周ほど経過した後に再び他車によるクラッシュが発生、2回目の赤旗中断となります。この赤旗中断でもレースの時間は刻一刻と経過していきます。大会事務局は短くなったレース残り時間を鑑み、Aドライバーの走行義務時間※2の撤廃とドライバーの交替義務※3を3回から2回に変更する裁定を下します。残り時間35分のところでレースは再開しますが、この裁定により885号車はすでに2回のドライバー交替を終えている為、残りの交替義務はなくなります。清水は最後まで諦めずにハイペースで走行を重ねますが、6位でチェッカーを受けフィニッシュとなりました。シリーズランキングにつきましては惜しくも2位という結果となりました。
※1・・・. 速度制限に従ってピットレーンを通過し、そのまま停止することなくレースに合流することが義務付けられたペナルティのこと。
※2・・・. Aドライバー走行義務時間とはAドライバーは毎戦必ず最低走行時間が義務付けられている。今回のレースは赤旗中断により、走行義務時間が撤廃となった。
※3・・・. ドライバーの交替義務とは毎戦必ず交替義務回数が決められている。今回のレースでは当初3回の交替義務が2回の交替義務へ変更された。
HIRO HAYASHI(左)
いつも応援ありがとうございます。今シーズンは富士24時間で初めて勝つことができ良いスタートを切れたと思っていましたが、後半は噛み合わず苦戦しました。なんとか最終戦でシリーズ2位まで戻しましたが目標には届かず本当に悔しいシーズンでした。来年こそ強い気持ちでシリーズチャンピオンを目指しますので引き続き応援を宜しくお願いします。
平中 克幸(中央)
今シーズンも沢山の応援ありがとうございました。レースは2回の赤旗で荒れた展開になり、予選4位から決勝は6位が精一杯の結果となってしまいました。第2戦富士24hでは念願の優勝こそありましたが、それ以外のレースでは本当に苦戦の連続でした。その反面、改善できる部分がたくさん見つかった1年となりましたので、来年はチャンピオンを奪還できる様に、チームとしっかりと準備していきますので、引き続きご声援よろしくお願いします。
清水 英志郎(右)
今回のレースは2回も赤旗があり荒れたレースとなりましたが、6位で完走ができました。シリーズランキングは3年連続2位となり、来年こそはチャンピオンを獲りたいです。今年は性能調整により、苦しいレースが続きましたが、その中でもチームと協力しながらレース戦略等で補うこともでき、来年に向けては更に強いシェイドレーシングになれる様に挑んでいきます。沢山のご声援ありがとうございました。
今後の参戦
皆様のお陰をもちまして無事に最終戦を終えることができました。885号車でスーパー耐久参戦4年目の今シーズンは第2戦富士24hで念願の初優勝を飾る事ができましたが、シリーズランキングは惜しくも2位となりました、来シーズンは再び強いSHADE RACINGとして戦えるよう、参戦に向けて準備を進めてまいりますので、今後ともご声援のほど、よろしくお願い申し上げます。
情報参照先
- SHADE RACING 公式webサイト:https://www.shade-racing.com/
- SHADE RACING 公式Instagram:https://www.instagram.com/shaderacing_official/?hl=ja
- SHADE RACING 公式Twitter:https://mobile.twitter.com/ShaderacingO
- SHADE RACING 公式YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCnpsV6R3gTBDm2hdLJm2DFQ
- スーパー耐久ホームページ:https://supertaikyu.com/
- スーパー耐久TV:https://www.youtube.com/channel/UC8sfQKfk_4_JePSHSupvT4w