SHADE RACINGは、12月7日(土)~8日(日)鈴鹿サーキットもてぎで行われた「2024 AUTOBACS SUPER GT Round5 SUZUKA GT 300km RACE」に参戦し、決勝レースは19位で2024シーズンを終えました。
12月7日(土)
台風の影響で延期となっていた第5戦鈴鹿は最終戦として12月の開催となりました。レース距離が350kmから300kmへ変更され、気温や路面温度含めデータの乏しいレースの為、何が起こるかわかりません。また最終戦ということもあり、全車サクセスウェイト※1を下ろされてイコールコンディションでレースが行われる中、今シーズンの集大成としてなんとしても結果を残したいSHADE RACINGは優勝を誓い鈴鹿に乗り込みました。冷たい風が吹く気温11度、路面温度12度の中、9:15から公式練習走行がスタート。このコンディションでの鈴鹿は全車が走行データもなく手探りの状態からの走行になります。チームは他車の動向を見ながら、走行開始時間の10分後から平中の走行でスタートします。平中はマシンバランスを確認しながら、走行を重ねていき、1’57.868を記録し、13位で走行を終えます。続く清水へドライバー交替した直後に他車がコース上でスピンした影響でコース脇の芝生が炎上してしまい、赤旗となり走行が終了となりました。走行後の清水は「タイヤが温まる前に走行が終わってしまい、マシンバランスを確認できなった」と最終戦に向けて気合いが入っていただけに悔しい表情を浮かべた。14:13迎えた公式予選Q1は平中からスタートしますが、公式練習同様に他車の動向を見定め、残り時間13分のところでアタックを開始、1’58.234を記録し、24位の結果となります。15:11からは予選Q2※2(L15)がスタート、清水も残り12分のところでアタックを開始、公式練習で走行できなった悔しさをバネに1’56.706を記録、12位で終了します。 合算タイムは3’54.940となり、決勝レースは19位からのスタートなりました。
12月8日(日)
決勝日は風が強いコンディションとなった気温10度、路面温度16度、11:10から決勝前のウォームアップ走行が開始され、清水、平中の順で走行を行い、決勝レースへ向け最後の確認を行いました。確認作業は良好となった矢先、チームに不運が襲います。ルーティンで行っている走行後のピット作業練習中にブレーキに不具合が見つかります。すぐにメカニックが修理に取り掛かりますが決勝レースのスターティンググリッドへ移動する時間が迫ります。ここでチームは修理を万全にする為、ピットスタート※3を選択します。メカニックの迅速な作業で修理は完了し、12:50から27,000人の観衆が見守る中、決勝レースはスタートします。路面温度が低い影響もあり、セーフティーカーによる先導を経てのスタートとなりました。ピットスタートはスタートするまでタイヤが温められないことと最後尾からのスタートとなる為、厳しい展開となりますが、清水は焦る気持ちを静め、落ち着いて走行を開始します。
※1・・・. SUPER GTではドライバーが獲得したポイントに応じて、車両にウェイト(重り)を積載しなければならないレギュレーションがあります。
レーシングカーの車両重量は運動性能に直結するため、サクセスウェイトを積載することによって速いマシンがレースを勝ち続けるのは難しくなります。
※2・・・. Q1は全車が出走し、上位14台はQ2 Upper 14(U14)に進出。下位13台はQ2 Lower 15(L15)に進出します。
※3・・・. スタート前のマシントラブルやマシンの調整の為、通常のフォーメーションラップに出走できない場合にピットからレーススタートを行う。最後尾からのスタートとなる為、大きな不利となる。
清水は終盤、タイヤのグリップが落ちてくる中、懸命にタイヤマネージメントを行い、18周目にピットイン。タイヤ交換と給油を行い、平中へバトンを繋ぎます。平中は上位入賞を狙いハイペースで走行を試みますが、タイヤが思うようにグリップせず厳しい展開となります。終盤のラスト3周あたりでは平中から「フロントタイヤがほとんどグリップしない」と悲痛な無線が入ります。平中はチームの為に完走してポイントを取ることに目標を変更して最後まで諦めず走行を続け、最終的に最後尾から19位まで順位を上げ、チェッカーを受けました。今回の結果を踏まえ、年間を通してのシリーズランキングはチームランキングが18位、ドライバーラインキングが19位という結果となりました。
COMMENT
今シーズンも応援ありがとうございました。最終戦の鈴鹿は予選19位、決勝19位と応援して頂いている皆様には本当に申し訳ない結果となりましたが、前を向いていくしかないと思っています。苦しい時が続くほど、成功した時の喜びが倍増されていくと思いますので、この気持ちを忘れず来年に向けては日々精進し、更に強いチーム、マシンを準備してまたサーキットへ戻ってきます。
COMMENT
皆様1年間応援ありがとうございました。決勝はブレーキトラブルに見舞われ、ピットスタートから19位でチェッカーでした。今年を振り帰ってみると思うように行かない事ばかりで課題が山積みなシーズンとなってしまいました。その反面、来年に向けては明確になった課題を一つずつ、チームとクリアにしていけば結果はしっかりとついてくると信じて来シーズンに向けて準備していきます。
小笠原 康介 監督
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最終戦の鈴鹿では他チームも未知数のレースとなった為、優勝できるチャンスもあったかと思いますが、冬のコンディションの影響が大きいレースとなり、今回も終始我慢のレースとなってしまいました。昨シーズンに比べ、今シーズンは車両アップデートに色々なトライができた事で様々なデータを沢山蓄積する事ができました。課題も明確となりましたので、来シーズンに向けては更にアップデートを行う計画も立てておりますので、準備は万全です。必ず良い結果に繋がる様、チーム一丸となって頑張ってまいりますので、引き続きご支援のほどよろしくお願いします。
皆様のお陰をもちまして無事に最終戦を終えることができました。SUPER GT参戦3年の今シーズンはタイヤメーカーの変更や車両のアップデート関係(空力や各パーツ)も実施し、大きな変化があったシーズンでしたが、レースでは思うような結果に繋げられず悔しいシーズンとなりました。来シーズンの参戦に向けて準備を進めてまいりますので、今後ともご声援のほど、よろしくお願い申し上げます。
情報参照先
- SUPER GT 公式webサイト:https://supergt.net
- SHADE RACING 公式webサイト:https://www.shade-racing.com/
- SHADE RACING 公式Instagram:https://www.instagram.com/shaderacing_official/?hl=ja
- SHADE RACING 公式Twitter:https://mobile.twitter.com/ShaderacingO
- SHADE RACING 公式YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCnpsV6R3gTBDm2hdLJm2DFQ