SHADE RACING

【S耐】 Round3
富士スピードウェイ(ST-Z ⁄ GR Supra GT4 EVO2)
24時間レース
過酷な24時間レースを4位完走

SHADE RACINGは、5月30日(金)~6月1日(日)に富士スピードウェイで行われた「ENEOS スーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE 第3戦 NAPAC 富士24時間レース」に参戦し、885号車は過酷な24時間レースを4位完走。ポイントを獲得しました。

5月28日(水)~29日(木)

前戦の鈴鹿まで2戦連続の2位表彰台を獲得している885号車は何としても今シーズンの初優勝を獲得するべく、第3戦富士24時間レースに挑みます。昨年の富士24時間レースでは悲願の初優勝を飾り、また884号車とのダブル優勝も達成したホームコースです。今回は諸般の事情により急遽ドライバーラインナップの変更を行いました。竹内浩典※1を新たなAドライバーとして迎え、チームはこの変化を大きな力に24時間レース連覇を目指します。28日から竹内の習熟走行を中心に平中、佐野が持ち込みセットの確認を行いました。竹内は初めてドライブするマシンを巧みに操り、長いブランクからの感覚を取り戻していきます。29日は国本も加わり、予選シミュレーションや決勝セットアップを行い、予選と決勝に向けた準備を整えました。

※1・・・. 1988年の富士フレッシュマンレース・AE86シリーズでのデビュー以来、ツーリングカーレースを中心に活躍。1999年にはスーパー耐久第7戦で日産GT-Rファルケン(32号車)で勝利し、シリーズタイトルを獲得するなど、数々の栄光を刻んできました。スーパー耐久で6回のシリーズチャンピオンを獲得し、2001年には全日本GT選手権(現SUPER GT)で立川祐路とのコンビでチャンピオンに輝いた日本を代表するレーシングドライバーです。

走行中のSHADE RACING 885号車 GR Supra GT4 EVO2
走行中のSHADE RACING 885号車 GR Supra GT4 EVO2

5月30日(金)予選

迎えた予選日は気温17度、路面温度22度と穏やかで過ごしやすい気候の中、12:00からAドライバー予選がスタートしました。Aドライバー予選を担当する竹内は1’48.069を記録、レースウィーク通してベストタイムとなる4位で走行を終えます。走行後の竹内は「10年トップカテゴリーに乗っていなかったのでまだ錆が落とせていないが、徐々に車にも慣れてきている段階」とコメントするも、予選1位のドライバーから0.505の僅差となりました。続くBドライバー予選を担当する平中は1’47.279を記録、6位で走行を終えます。A+Bドライバーの総合タイムは3’35.348となり、決勝レースは5位からのスタートとなりました。Cドライバー予選を担当した国本、Dドライバー予選を担当した佐野は共に決勝を見据えた給油量で最終確認を行いました。

5月31日(土)~6月1日(日)決勝

気温15度、路面温度18度と肌寒い気候となり、予報通り朝から降り出した雨は次第に強くなりました。決勝スタート予定時刻15:00に雷雨が発生した影響で大会事務局は視界不良および安全確保を鑑み、決勝は1時間遅れの16:00からSC先導でのスタート※2へ変更となりました。雨足が弱まった16:00に22,600人の観客が見守る中レースはスタートしました。スタートドライバーは平中が担当します。5周目からはSCが離れ本格的なレースがスタートとなりますが、昨日までのコンディションとは打って変わりマシンバランスに苦戦します。39周目には10分間のペナルティストップ※3を消化し、佐野へドライバー交替を行います。その後は国本→平中へバトンを繋いでいきます。レーススタートから5時間が経過した21:40、コース上に濃霧が発生します。この影響で約2時間ほどSCが導入されました。SC中は佐野→国本へドライバー交替を行い、レース再開後は国本が追い上げを開始し、6位まで順位を上げます。

走行中のSHADE RACING 885号車 GR Supra GT4 EVO2
走行中のSHADE RACING 885号車 GR Supra GT4 EVO2

スタートから9時間が経過し日も変わった1:00、国本の走行中に他車によるクラッシュが発生しSCが導入され、チームはこのタイミングを利用し10分間のメンテナンスタイム※4を消化します。しかし、ピットアウト直後にコース修繕のため赤旗中断となります。レース再開後は平中→佐野へバトンを繋ぎ、5位へ浮上します。3:40、再びコース上に濃霧が発生します。三度のSC導入後すぐに2回目の赤旗となり約3時間レースは中断となりました。7:30にSC先導により再開されます。佐野はここでファステストラップ1’48.896を記録し、さらに上位を目指したいところでしたが、竹内へドライバー交替を行った矢先の355周目に3号車と接触してしまいます。この接触により60秒のペナルティストップの裁定が下った為、すぐにペナルティを消化し、その後は国本→竹内→佐野としっかりとバトンを繋ぎ、最後まで諦めずに536周を走破して4位でチェッカーを受け、ポイントを獲得しました。

※2・・・. 悪天候による安全確保のため、セーフティカー(SC)やフルコースイエロー(FCY)の運用が規定されています。今回の雷雨による遅延も、これらの安全基準に基づいて決定されました。

※3・・・. 事前のドライバー変更期日を過ぎた後でのドライバー変更となった為、10分間のペナルティストップの裁定となりました。

※4・・・. 富士24時間レースでは、規則により各チームはレース中に10分間のメンテナンスタイムを消化する必要があります。この時間は、ブレーキパッド交換やサスペンション調整など、通常のピットストップでは対応しきれないメンテナンス作業に充てられます。メンテナンスタイムは、レース開始から終了までの間に任意のタイミングで1回実施可能。ただし、ピットインの時間はレース時間に含まれるため、戦略的なタイミングの選択が重要です。

走行中のSHADE RACING 885号車 GR Supra GT4 EVO2
SHADE RACING 885号車 GR Supra GT4 EVO2

竹内 浩典 竹内 浩典 選手

COMMENT

今回SHADE RACINGの一員として24時間レースに参加させて頂き、沢山の応援ありがとうございました。10年トップカテゴリーに乗っていなかった為、最後まで錆を落とせなかったですが、チーム力が試される過酷な24時間レースにチャンレンジさせて頂き、また新しい経験ができました。これからもSHADE RACINGの応援をよろしくお願いします。

平中 克幸 平中 克幸 選手

COMMENT

長丁場のレースの中、沢山の応援をありがとうございました。今回は残念ながら連覇はできなかったですが、レース中も色々な困難をチーム一丸となって乗り切り、4位入賞で貴重なポイントを取ることができました。シリーズランキングは2位をキープしていますのでチャンピオンに向けて次戦からまた気持ちを新たに表彰台の頂点を目指して頑張ります。

国本 雄資 国本 雄資 選手

COMMENT

24時間レースの応援ありがとうございました。天候の変化やアクシデントもある中、難しいコンディションではありましたが、チームとコミュニケーションを取りながらしっかりと対応する事ができました。連覇とはいきませんでしたが、着実にポイントは獲得できたので、残りのレースでもポイントの取りこぼしがない様に頑張ります。次戦も応援をよろしくお願いします。

佐野 雄城 佐野 雄城 選手

COMMENT

初めての24時間レースを先ずは無事に完走することができて良かったです。長いスティントも任され、レース中はファステストラップも記録できました。集中力を切らさず走り続けるのは精神的にも体力的にもきつい挑戦でしたがこの経験を糧に次戦もチーム一丸となって頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします。

今後の参戦

次戦は7/5(土)~6(日)にスポーツランドSUGO(宮崎県)で開催される
「ENEOS スーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE 第4戦 SUGO4時間レース」に参戦します。
引き続き、SHADE RACINGへのご声援宜しくお願い致します。

情報参照先

  • SHADE RACING 公式webサイト:https://www.shade-racing.com/
  • SHADE RACING 公式Instagram:https://www.instagram.com/shaderacing_official/?hl=ja
  • SHADE RACING 公式Twitter:https://mobile.twitter.com/ShaderacingO
  • SHADE RACING 公式YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCnpsV6R3gTBDm2hdLJm2DFQ
  • スーパー耐久ホームページ:https://supertaikyu.com/
  • スーパー耐久TV:https://www.youtube.com/channel/UC8sfQKfk_4_JePSHSupvT4w

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