SHADE RACING

【SGT】 Round6
モビリティリゾートもてぎ​
最終戦は完走でシーズンを締めくくる

SHADE RACINGは、11月1日(土)~2日(日)にモビリティリゾートもてぎで行われた「2025 AUTOBACS SUPER GT Round8 MOTEGI GT 300KM RACE GRAND FINAL」に参戦し、決勝レースは25位で2025シーズンを締めくくりました。

11月1日(土) 公式練習

第6戦SUGOで発生したアクシデントにより、当該車両は深刻なダメージを受け、第7戦オートポリスを欠場するという状況に直面しましたが、チーム一丸となって修復作業を進め、最終戦もてぎのスタートラインに再び立つことができました。しかし、最終戦までのスケジュールは非常にタイトで、事前にシェイクダウン※1を行う時間は確保できず、チームは不安を抱えたままでもてぎに挑むこととなりました。前日には大雨が降り、コースコンディションへの影響が懸念されましたが、予定通り9:10から公式練習がスタートしました。気温17℃、路面温度19℃、天候は曇り。最初にステアリングを握ったのは平中。修復されたばかりの車両を慎重に走行させながら挙動を確認していきます。続いて、事前に準備したセットアップを試しましたが、狙ったマシンバランスには届きません。後半は清水も走行し、「全体的に車両の動きが重く、ステアリング操作に対して反応がワンテンポ遅れる」と無線で報告。修復後のシェイクダウンを兼ねた公式練習走行は大きなトラブルもなく走行を終了しましたが、チームはこれらのフィードバックをもとに午後の予選に向けセッティングの見直しを進めました。

※1・・・. 新しく製作された車両や修復された車両に不具合がないかどうかをチェックする為に行われるテスト走行のこと。

GT300 ⁄ GR86 GT
GT300 ⁄ GR86 GT

11月1日(土) 予選

迎えた予選Q1はBグループでの出走となり※2、14:18からセッションがスタート。気温22℃、路面温度27℃と午前中よりもかなり暖かいコンディションの中、Q1は清水が担当します。午前中の練習走行からマシンバランスが少しは改善するものの、1’48.274のタイムで一時は9位となりますが、最終的には11位でQ1を終えます。惜しくもQ2進出は叶わず、決勝レースは22番グリッドからのスタートとなりました。

※2・・・. GT300クラスではAグループとBグループに分けてQ1が行われます。 Q1は全車が走行し、Q2に進出する台数はQ1の上位タイム順で計18台(予選A/B組の上位9台)が走行し、決勝レースのスタート順位を争います

11月2日(日) ウォームアップ走行​

決勝レース前のウォームアップ走行は11:30から20分間実施されました。気温18℃、路面温度22℃、天候は曇り。前日の走行を踏まえ、ブレーキ周りを調整した状態で平中が走行を開始します。4周を終えたところで清水に交替。チームは清水のフィードバックをもとに足回りの微調整を行い、決勝に向けて最後の確認を完了しました。

11月2日(日) 決勝

決勝レースのスタート前には、警察車両によるパレードランが行われ、32,000人の観衆が見守る中、13時丁度に今シーズンを締めくくる決勝300kmレースが幕を開けました。気温19℃、路面温度22℃、天候は曇りというコンディション。スタートドライバーは平中が担当し、序盤で1つ順位を上げ21位に浮上します。しかし、序盤からペースが上がらず、苦しい展開となりました。

平中 克幸 選手 ⁄ 清水 英志郎 選手 ⁄ SHADE GIRLS
走行中のGT300 ⁄ GR86 GT

11月2日(日) 決勝

20周目にピットインし、タイヤ交換、給油、そしてドライバー交替を行い、清水にバトンを託します。後半を担当した清水はタイヤマネージメントを意識しながら走行を続けますが、GT500クラスに進路を譲る※3際に、タイヤにピックアップ※4が付着し、思うようなペースで走行ができません。なんとか走行を重ねますが状況は改善されず、チームは打開策としてタイヤ交換を決断。39周目にピットインし、タイヤ交換を行いました。清水は最後まで諦めずに走行を続け、大きなトラブルもなく25位でチェッカーフラッグを受けました。レース終了後、チームにとって第4戦富士以来となる完走を果たしたこともあり、ピットではスタッフ全員から安堵と久々の達成感に握手の輪が広がりました。多くのアクシデントに見舞われた今シーズンでしたが、チーム一丸となり、最後は完走でシーズンを締めくくることができました。年間を通してのシリーズ結果は、チームランキング28位という成績でシーズンを終えました。

※3・・・. SUPER GTはGT500とGT300の混走レースであり、両クラスの間には大きな速度差があります。そのため、GT300車両は安全かつスムーズなレース進行のためにGT500車両を先に行かせる場面が多く発生します。

※4・・・. タイヤの表面ゴムにタイヤかすなどの異物が付着してしまい、タイヤが本来の性能を発揮できない状態

走行中のGT300 ⁄ GR86 GT
平中 克幸 選手 ⁄ 清水 英志郎 選手

平中 克幸 平中 克幸 選手

COMMENT

度重なる不運の中で何とかマシンを修復し、最終戦はグリッドに立つことができました。正直、ペースには苦しみましたが、最後まで走り切り、完走という形で締めくくることができたのは、メカニックの皆さんの尽力、そして応援してくださったファンの皆さまのおかげです。心より感謝しています。今シーズンはレース人生で今までも経験したことのないような危機に何度も直面し、それでも最後まで戦えたのはシェイドレーシングだから出来た事だと思っています。来シーズンについてはまだ確定していない部分も多くありますが、もし参戦することになれば、より強い体制で結果を残せるよう準備を進めていきたいと思っています。

清水 英志郎 清水 英志郎 選手

COMMENT

今回のレースは復帰戦ということで、なんとかマシンを修復して臨むことができましたが、完全な状態とは言えず、万全とは言い難いコンディションでの参戦となりました。 さらにタイヤの特性も今回の路面状況とは合わず、思うような展開に持ち込めず、厳しいレースとなってしまいました。それでも最後まで走り切ることができたことは、チームの努力の賜物ですし、応援してくださった皆さまには心から感謝しています。 この経験を糧に、次のステージではより良い形でレースに臨めるよう準備を進めていきたいと思います。

情報参照先

  • SUPER GT 公式webサイト:https://supergt.net
  • SHADE RACING 公式webサイト:https://www.shade-racing.com/
  • SHADE RACING 公式Instagram:https://www.instagram.com/shaderacing_official/?hl=ja
  • SHADE RACING 公式Twitter:https://mobile.twitter.com/ShaderacingO
  • SHADE RACING 公式YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCnpsV6R3gTBDm2hdLJm2DFQ

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